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ABOUT

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パステル画家・ジークレー版画作家

かとうなおこ

東京都生まれ、山梨県育ち。 2003年夫の転勤で静岡県袋井市へ。

ひのえうま年生まれ、左利き、AB型。

夫と愛犬と暮らしている。

幼少期から普通にしていても人とは少し違うと言われることで悩み、中学生でいじめ・最愛の母の死を経験。母にはがんであることを隠すと父が決めたため、最期まで普通を装い母に対してお別れの言葉さえ言えなかったことで大きな喪失感と絶望感を抱えて育つ。その後対人関係に悩み自分を大切にできずにいたが、夫に出会い少しずつ回復してゆく。

2010年会社員として過ごしていたある日、「愛のある仕事をしたい!」と思い立って退職、職業訓練校で広告デザインを学ぶ。花をデザイン化して絵にする課題で「絵を描く仕事」がしたいと思うようになり、あるイベントでパステルアートを勧められたことをきっかけに技法を学びパステル画家に。パステルという画材を粉状にして指などを使って紙に描く画法で、花や動物の小さな愛のあるワンシーンを描き、観る人に癒しや元気を届けたいという想いで静岡県や東京都のギャラリーで個展を開催するなどの活動をつづけている。

やさしいパステルカラーが大好きで、色を眺めるだけでワクワクします。
ワンダーの微笑んでいる顔を描きながら、笑顔になります。
 

子供の頃のままの私が心の中にいて、花や動物たちが優しさを交換しあっている姿を描くことで、自分も癒されているのかもしれないと感じています。

いつかワンダーや、動物の親子などで大人も楽しめる絵本を出版し、たくさんの場所で個展をひらいて、世界中の人々に愛を届けたいと思っています。

  • パステル和(NAGOMI)アートJPHAA 公認インストラクター取得 (2011)

  • 浜松市、袋井市のギャラリー、カフェなどで合同展、個展 (2012.1〜)

  • ギャラリー世田谷233 個展 (2017.6 東京・三軒茶屋)

  • Caplis Rental Space 個展 (2018.11 東京・表参道)

  • ホテルコンコルド浜松 個展 (2018.12〜 浜松市)

  • 寸座フランセ 個展 (2024.3 浜松市)


公募展 入選 ・ 受賞歴

 

  • 第40回 現代童画展 入選 (2014.11 東京都美術館)

  • 第63回 新世紀美術協会展 小品部門 入選 (2018.5 東京都美術館)

  • 第64回 新世紀美術協会展 大作部門 入選 (2019.5 東京都美術館)

  • 第66回 新世紀美術協会展 大作部門 入選 (2022.5 東京都美術館)

  • 第67回 新世紀美術協会展 大作部門 入選 新人賞受賞 (2023.5 東京都美術館)


実 績

  • 額装専門店「ヤマムラ・ビスポーク・フレーミング」取扱作家 (2021.1〜 浜松市)

  • 月刊タウン誌「浜松百撰」表紙画 (2020.1〜12 浜松市)

  • BOOKアマノ布橋店 作品展示&ポストカード・画集販売 (2022、2023 浜松市)

  • 中日新聞 / 静岡新聞 / 広報ふくろい 掲載
  • 静岡エフエム放送(K-MIX) (2016.5 生電話出演)

  • 静岡朝日テレビ (2018.1 個展の展示風景と作品紹介を放映)

  • 中日ショッパー(2024.2 コラム休日散歩)

私の描く「小さな愛」について

わたしは人にやさしくすることが少し苦手です。
わたしが思うやさしさが相手が欲しいものかどうか不安になってしまうのです。

わたしは下の子でとても甘えん坊でいつも母にくっついているような子でした。
15の時にその大好きだった母をがんで亡くしました。当時がんはまだ一般的な病気でなく、不治の病。本人が受け入れられないだろうからと別の軽い病気と偽って入院治療するということをしていました。なので、母には決して重い病気と悟られてはならないと言われていました。父はできる限りのことをして、東京の大きな病院で治療させたり、いいと聞いたものはすべて試したりしていましたが、40代と若かったこともあり、病気の進行は早いものでした。お別れが近づいていた頃、比較的近くの病院に戻ってきていた母のところへ私は学校が終わると毎週のようにバスで通いました。病室に行くと母はいつも私を気遣い「お金はあるの?」と聞き、ちょうど病院の夕食の時間で、食欲がない母は「お腹空いているでしょ?食べて」と勧めてきました。わたしは喜んでもらいたくて「わーい、いいの?おいしい~」と明るく装っていつも全部食べていました。学校であった出来事などを一通り話して食べ終わると、演技をしているのも限界です。たまたま怪我で同じ病院に入院していた学校の先生のところに行って来ると言って母の病室を出てしまっていました。「もっとそばにいたいよ、お母さん大好きだよ。」って言いたい、「お母さん、辛くない?だいじょうぶ?」ってやさしい言葉を掛けたいのに言ったら泣いてしまう。泣いてしまったら重い病気だって悟られてしまうから、言えない。15のわたしには普通のちょっとしたお見舞いのふりをして母にさみしい思いをさせることしかできませんでした。次のお見舞いの時に、何か買って喜んでもらおうとゼリーを買って行くことにしました。コーヒーゼリーとイチゴゼリーどちらを買うか悩んで、母が好きだったコーヒーゼリーを選びました。ところが、病気で気持ちが悪いから食べられない。「イチゴのゼリーのほうがよかった?」と聞くと「そうね。イチゴの方がよかったわ。」と言われ、「次はイチゴゼリー買って来るね。」と言ったままそれは叶うことがありませんでした。わたしは喜ばせてあげられないで終わってしまったことにとてもショックを受け、それがずっとずっと心に残ったままになってしまいました。

人には「やさしくされること」と「やさしくすること」どちらもとても大切なのだと感じています。

「やさしくしたい」のです。どんな小さな子も、どんなお年寄りも「やさしくされる」だけじゃなく「やさしくできた」という実感は心に大きな喜びを産むのだと思っています。


わたしは動物を使って小さなやさしさ、小さな愛を描いています。

わたしの作品を観て、やさしくしたり、やさしくされたり、そのどちらの気持ちも感じてもらえたらうれしいなと思っています。

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